テキーラについて|シルバーテキーラとゴールドテキーラ、リザーブ、アネホとは?
こんにちは、裕真です。
今回はテキーラについての知識を紹介したいと思います。
テキーラと言われれば、どのようなイメージがあるでしょうか?
多くの方は"度数が強く、ショットで一気飲みする"といったイメージを思い浮かべるのではないかと思います。慣れない人には罰ゲームかのようなこの飲み方ですが、塩を舐めてライムを少しかじってクイっと飲むこの飲み方はシューターと呼ばれ、テキーラの一般的な飲み方の1つです。
テキーラはシンプルな蒸留酒に思われがちですが、、原料の割合や熟成期間によって正式には種類が変わってくるお酒です。
テキーラとは?
テキーラとは、メキシコで竜舌蘭(りゅうぜつらん / アガベ)を原料にして造られる度数の高い蒸留酒です。
ただし、テキーラと呼ぶには条件があり、竜舌蘭で作ったお酒をテキーラと呼んでいるわけではありません。1.竜舌蘭の中でもアガベ・アスール・テキラーナ(ブルーアガベ)を51%以上原料として使用、2.特定の産地(ハリスコ州、グアナファト州、ミチョアカン州、ナヤリ州、タマウリパス州)で製造されたものだけがテキーラと呼ばれています。
ジン・ウォッカ・ラムと並んで4大スピリッツと呼ばれています。
度数は40〜55度くらいあり、アルコール飲料の中でも高めです。カクテルにして飲むこともありますが、塩とライムを舐めながらショットグラスでストレートで飲むことの方が多いでしょう。
熟成期間のない、または短い白い状態で瓶詰めされたものをシルバーテキーラ、熟成されて黄身がかってきたものを瓶詰めしているのがゴールドテキーラと呼ばれています。
テキーラを知る上でまず覚えておくことは2つ。
・アガベの使用量で"100%アガベ"と"ミクスト"に分かれる
・熟成期間により"ブランコ"、"レポサド"、"アネホ"に分かれる
100%アガベとミクスト
テキーラは、原料となるアガベ・アスール・テキラーナ(ブルーアガベ)の使用量によって100%アガベとミクストに分かれます。
前述した通り、テキーラの定義としてはアガベを51%以上原料として使用したものをさすため、100%アガベでなくてもテキーラと呼ばれます。このように他のもの(砂糖やブドウ糖など)を混ぜて作られたテキーラをミクスト(MIXTOS)と呼び100%アガベのテキーラとは分けて考えられています。
また近年では100%アガベで作られたテキーラのことをプレミアムテキーラと呼んで高級感を出しています。またストレートで飲まれるのもプレミアムテキーラが多く、ミクストはカクテルで飲まれることが多いです。
ただし、明確にミクストはカクテル用と分かれているわけではないのでミクストをストレートで飲むこともあります。(個人的にはサウザのシルバーをストレートで飲むのは勧めませんが・・・)
おすすめの100%アガベ:パトロン
アメリカの売上No.1と言われているのがパトロンのテキーラ。
素材や製法にこだわっており、プレミアムテキーラの中でも最高級と名高く"ウルトラプレミアムテキーラ"と呼ばれるほどです。
味は濃厚な甘みが特徴的でテキーラの中でも飲みやすい、じっくりと楽しむことができる仕上がりです。甘みは蜂蜜のようなフレーバーと紹介されることからもその上品で濃厚な甘みが思い浮かぶのではないでしょうか。ショットで大量に飲むというよりはのんびりと優雅な時間を過ごしたい人におすすめのテキーラです。
価格はシルバーテキーラで4,500円程度、アネホで5300円程度となっています。(並行輸入品)
おすすめのミクスト:サウザ
ミクストのテキーラとして有名なのがこのサウザ。
初めてテキーラという名前をつけたのがこのサウザとも言われる、テキーラの代表格の1つです。140年以上の歴史があり、また値段が安価なことからも多くの方に親しまれています。
すっきりとした味わいが特徴で、ストレートよりはカクテルとしてよく使われるテキーラではないでしょうか。
サウザでは、ミクストとしてシルバーテキーラとゴールドテキーラの2種類を販売しています。ゴールドテキーラは樽で少し熟成させているため、味がまろやかであり色も少し黄身がかっています。
サウザのシルバーは少し匂いがきつく飲みにくさがあるため、サウザを飲むのであればショットにしろカクテルにしろゴールドを使う方がおすすめです。
価格は1本2,000円前後とかなりコストパフォーマンスはよいです。
サウザではシルバーとゴールド以外にブルーを出していますが、ブルーはミクストではなく100%アガベになっています。 価格は2,000円前後とシルバーやゴールドと変わらないので同じブランド内で飲み比べしてみてもよいですね。
ブランコ、レポサド、アネホとは?
テキーラは、熟成期間によって呼び方が変わってきます。
ブランコ(Blanco):
熟成しないで瓶詰めしたテキーラのことをブランコと呼びます。見た目が白いことからホワイト(White)やシルバー(Silver)とも呼ばれます。熟成していないため、テキーラのシャープな香りがしており、すっきりした味わいです。
熟成しない、という定義ですが熟成期間が60日以内の場合はブランコと呼ぶことができます。
レポサド( Reposado):
ブランコから短期熟成(2ヶ月以上1年未満)されたテキーラのことをレポサドと呼びます。ブランコに比べて少し黄身がかった色になるのが特徴です。
ゴールドテキーラと呼ばれるのは基本的にこのレポサドを指します。ただし、レポサド=ゴールドという明確な定義があるわけではありません。このため、ブランコにカラメルで色をつけたテキーラがゴールドと呼ばれることもあります。
アネホ(Anejo):
オーク樽で1年以上貯蔵熟成されたものをアネホと呼びます。バランスの取れた深い味わいが特徴です。
熟成期間も長くオーク樽での熟成に限られるため、高級テキーラになります。また、さらに3年以上熟成されたテキーラをエクストラ・アネホと呼びます。エクストラ・アネホは安くても1万円前後、Amazonで普通に買えるレベルでも3万円以上します。
まとめ
テキーラは原産地がメキシコに限られているため、お酒の中では奥が深い方ではなく、理解しやすいお酒です。
とはいっても、今回紹介したように一口に言っても原料の割合や熟成期間によって呼び方が変わってくるのでしっかりと覚えて、自分で飲むときは味の違いを楽しみましょう♪
お店で出す場合は、味や呼び方を覚えるだけでなく、自店ではどのテキーラを扱うのか、カクテル用とストレート用で分けるのか、など考える必要があります。一番メジャーで多くのバーで見かけるのがクエルボ・エスペシャルのゴールド(レポサド)なのでこのクエルボ・エスペシャルをまずは試して味や価格帯で自店に合わせて変えてみるのが良いでしょう。