バーを始めてみよう。

2017年〜2018年にかけてバーを始めようと思っています。バーの経営、カクテルの作り方などをまとめていこうと思います。

キャッシュ・オン・デリバリー(COD)のメリットとデメリット


こんにちは、裕真です。

 

今日はお酒の種類ではなく経営のお話。その中で会計方法について考えてみようと思います。

 

みなさんはキャッシュ・オン・デリバリーという会計方法を知っているでしょうか?

 

これはイギリス式のバーに多く見られる方法であり"商品をカウンターで注文して支払いをしてから受け取る"方法のことになります。ドリンクを飲みたくなったらカウンターにお金を持っていき、その都度お金とドリンクを交換します。キャッシュオンとも呼ばれます。

 

キャッシュ・オン・デリバリーという言葉は知らなかったとしても、ビールバーなどでは導入しているところも多くありますのでこのような形式の店に行ったことがあるという人もいるのではないでしょうか。

 

有名どころでは国内80店舗以上を展開する英国風パブHUBがキャッシュ・オン・デリバリー形式を導入しています。

 

 

このキャッシュ・オン・デリバリー形式の支払いのメリットとデメリットは何があるでしょうか?

 

Bar counter - Father's Office QV

キャッシュ・オン・デリバリーのメリット 

1.テーブルへの注文取りが不要になる 

キャッシュ・オン・デリバリーは、ドリンクやフードが欲しい人はカウンターまで来て注文をします。他のタイプの場合、お客様のテーブルを回って空いているグラスがある場合は追加オーダーを取る必要がありますが、お客様の方から注文に来てくれるため手間を省くことができます。

 

これによりスタッフ1人あたりの対応できる客数を増やすことができます。正確にはホール担当のスタッフを1人削減できるといった方が正しいでしょうか。もちろん、グラスを下げたりテーブルを拭いたりするためにホールにもスタッフが必要ですが、注文を取りに行く必要がない分、人数を減らす(あるいは他と兼務する)ことができます。

 

2.注文間違えが発生しにくい

キャッシュ・オン・デリバリーの場合、注文を取った人とドリンクを作る人は基本的に同じ場合が多いです。このため、テーブルで注文を取る人とキッチンで作る人が分かれているよりも間違いが減ります

 

3.支払いに関するクレームがなくなる

商品代金の支払いは1回1回キャッシュで行われます。つまり、注文する都度にお客様に価格を納得してお支払いいただくことになります。

 

最後にまとめて会計の場合、特にバーなどで価格のみを紙に書いて伝える場合などは(例え明瞭であっても)高すぎると文句をつけられる可能性があります。なぜ高いのかをしっかりと説明、明細を出すことができればその場は収まりますがあまり気持ちのよいものではなく、リピートしてもらえなくなる可能性もあります。

 

このような支払い時のトラブルが起きにくいのもキャッシュ・オン・デリバリーの大きなメリットです。

 

4.お客様が財布の中身を考えながら安心して注文できる

お客様は注文するときに代金を支払います。このため、注文時に自分のお財布の中身と相談しながら注文することができます。最後の支払いを気にすることなく飲み食いすることができるのでお客様としても安心です。

 

また、滅多にあることではありませんが、支払い時にお金が足りなくなるという問題が発生しなくなります。

 

キャッシュ・オン・デリバリーのデメリット

1.キャッシュを多めに用意しなくてはいけなくなる。

キャッシュ・オン・デリバリーの場合、注文ごとに会計が発生します。こうなると、お客様の支払いが5千円札ばかりに偏ったり、万札ばっかりに偏ったりすることが起こり得ます。このため、お釣り用の千円札や小銭を多めに用意する必要が出てきます。

 

2.お客様に注文の手間がかかる=好き嫌いが分かれる

キャッシュ・オン・デリバリーの場合、フードとドリンクの注文はお客様がカウンターまで足を運んで行います。つまり、スタッフ側のオペレーションが楽になる分、お客様が少しめんどくさくなります

 

このスタイルが好きではないというお客様は一定数います。そのようなお客様を取り逃がしてしまう可能性があります。

 

3.追加注文をもらえない可能性がある

2つ目のデメリットにも通ずるところがありますが、カウンターまで注文しにいくめんどくささがあります。この注文がめんどくさいためにドリンクの再注文をしてもらえないことが起こり得ます

 

スタッフがテーブルを回っている場合、空いているグラスがあると追加注文を伺うことができます。このとき、次をどうしようか迷っているお客様は追加で注文していただける可能性があります。キャッシュ・オン・デリバリーの場合はこの追加注文に対して機会損失が発生する可能性があります。 

dive bar

 

 まとめ

キャッシュ・オン・デリバリーはお店にとってもお客様にとっても優れた部分が多くあります。もちろん、万能というわけではありませんが1つの会計方法として検討する価値があるのではないでしょうか?

 

レジで最後に会計するのが当たり前と思わずに自分の店のスタイル、やりたいスタイルにあう会計方法をぜひ考えてみましょう。